少しためになるスパイスの話【その13】



少しためになるスパイスの話

第13回「ビッグカルダモン」


日常生活ではまず出会うことのないスパイス。黒く迫力のある見た目に、パンチの効いたスモーキーな香り。皮を取ると中には小さな実が詰まっていて、噛むとミントのような清涼感があります。


しらべのカレーを作るきっかけにもなったビッグカルダモン。独特の燻したような香りが、鰹節の燻した香りを連想させ、お出汁との相性が良いのではと気づかせてくれました。


スパイスからカレーを作ろうと思い立ち、初めてスパイスのお店に行き、見たこともないビッグカルダモンに出会うなり何だこれは⁉と驚きました。いかにも漢方薬のような、アイラ島のスコッチ特有のピート香のような、何とも言えない強烈な香り。好みが分かれそうですが、僕はすごく好きでした。その時は、どのスパイスがどんな役割かも全然分からないまま、レシピに合ったスパイスをベースに購入しました。店員さんに相談しながらおすすめも買おうと思ったのですが、インド人の店員さんは半ば何を言っているのか分からず、ビッグカルダモンはとりあえず買っとけ、これはインドでも高級なスパイスだ、といったことを言ってました。商品のパッケージには日本語がほとんど無く、唯一スパイス名だけが分かるような状態で、良く分からないまま言われるがままに買いました。その店は現地から到着したスパイスがどんどん運ばれてくる倉庫の一角にあり、色々なスパイスの香りであふれていました。初めてで緊張しながらも、その香りや雰囲気が妙に気になり居心地が良かったです。


このビッグカルダモン、スタータースパイスとして熱したオイルで香りを立たせると、香ばしい香りも加わってエスニック感を演出できます。特に肉と相性が良く、食材の臭みを抑えてくれます。燻製との相性が良いので、試しにほうじ茶と一緒に煎じてみたら、京都の炒り番茶のようなフレーバーになりました。


和食の相性は模索中ですが、甘い物と相性がいい香りなのかなと思います。あんこや、バターとの相性など試してみたいです。あと、はちみつにビッグカルダモン、シナモン、生姜などのスパイスを入れて煮込み香りを移し、紅茶や緑茶などで割るとスパイシーなお茶になります。ミルクを入れるとチャイ風になっておいしいです。風邪を引いたときなどポカポカしてちょっと元気になる気がします(個人差があります)。良ければお試しください。



では、また。


36回の閲覧

©2019 watocurryshirabe All Rights Reserved.