少しためになるスパイスの話【その4】


~少しためになるスパイスの話~

第4回 《シナモン


甘い香り。様々な国で多用され、カレーはもちろん、食事やデザート、お茶など用途も広いシナモン。漢方では桂皮の名で使われています。市民権を得たスパイスですね。


京都の匂い袋はお店それぞれの配合があるそうですが、僕が好きなお店は、白檀の後にシナモンが香ります。八ッ橋につかうニッキもシナモンの仲間。青森出身の僕は詳しくわかりませんが、シナモンは昔から京都に根付いたスパイスなのかなと思いました。


シナモンにも種類があり、スーパーなどでも販売している、いわゆる「シナモンスティック」は「セイロンシナモン」です。主にスリランカで作られ、繊細で上質な香りが特徴の高級品。


一方、漢方でも使われ、しらべでも使っているのは「カシア」というもの。アタリの強い濃厚な香りで、比較的安価なこともあり、大量に使う用途では重宝されます。見た目は、まんま木の皮!といった感じです。


カシアは甘い香りとは裏腹に、なめるとピリッと辛いんです。カレーの中ではその辛さはほかのスパイスの辛みに押されて感じませんが、簡単なチャイを作るときカシアを牛乳で煮だしたら、辛みを感じてびっくりしました。それがまた良かったりもします。


シナモンは、料理を1段上質にしてくれる力があると感じます。ハンバーグやビーフシチュー、ハヤシライスなどの洋食には言わずもがな相性抜群で、焼いたり煮込むときに少し入れるだけで香り高くなります。


市販のカレールーでカレーを作るときも、シナモンをプラスするだけで、わかりやすい本格的な香りを足すことができます。パウダーを入れると香りが出すぎるので、ホールのシナモンを使いましょう。具材を炒める前に、油とシナモンを加熱して香りを出してあげます。弱火で2,3分、シナモンからシュワシュワと泡が出てきたらOKです。そのあとは一緒に煮込んで、出来上がりの時に外してあげます。もっと香りを出したいときは、シナモンを外さずカレーを1日寝かしてください。


和食にも使えますよ。僕は、かぼちゃの煮物や牛すじ煮込み、角煮など煮物系に少量使います。あと、和食ではないですが、餃子のタネにシナモンパウダーを少し振るとめっちゃうまいです!焼きでも、水餃子でもいけます。ぜひお試しを。


余談ですが、僕の実家は銭湯でして、シナモンの香りが好き過ぎた僕は、若かりしある日の閉店後、お風呂にシナモンをドバドバと入れてしまいました。薬草風呂ならぬ、シナモン風呂。いちどやってみたかったんです。香りの立ちがよく、心なしか発汗作用も感じ、とっても癒されました!が、怒られました。皆さんお気を付けください。


シナモンは食べるだけではなく、香りを生かして生活に根付く伸びしろがあると思います。思い切って、オブジェとして玄関先に置いてみるとか。いい香りもしますし。ありだと思います。きっと。


皆さんも、自分なりのシナモンライフを見つけてみてください。


それでは、また。

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