©2019 watocurryshirabe All Rights Reserved.

少しためになるスパイスの話【その7】


少しためになるスパイスの話

第7回 「カルダモン


前回紹介したコショウが「スパイスの王様」と呼ばれるのに対し、カルダモンは「スパイスの女王」と呼ばれます。カルダモンの香りは、確かに女性的で甘く爽やか。スパイスの中で最も高価です。大事に大事に使っています。


小豆蔲(ショウズク)という名で漢方にも用いられ、胃に良いとされています。カレーの試作中によくあるのですが、旨味を重ねることに目を向けすぎてちょっと路線を誤ると、ただ重たいカレーになったり、厚みがなく平べったい印象のカレーになってしまうことがあります。そんな時カルダモンを使うと、奥行きあるエスニックな香りがカレーに深みを与えてくれると感じます。


本格的にカレーを作る前から、ずっと好きで通っていたカレー屋さんがあります。オイル少なめのサラサラしたカレーで、鶏出汁のうま味がしっかり効いて、スパイスの香りが複雑に絡んだカレーです。添えられたひよこ豆や玉ねぎのアチャールも美味しく、一皿の完成度が高いです。口に運ぶとき香る爽やかな香りが印象的なのですが、どのスパイスがそうさせているのかわからず、ずっと考えてながら食べていました。今思うとカルダモンの香りだったのかなと思います。ペッパーの辛みとカルダモンの爽やかな香りで、汗はかくけど体に負担なく、食べた後のほうが体軽く爽快になってました。僕が引っ越してしまってからはなかなか行けずにいますが、また食べたいな。


カルダモンの香りは高温で加熱すると飛んでしまうので、パウダーで使用する場合は仕上がりの直前に入れるのが良いと思います。おうちのカレーに使うときは、火を止めてすぐにさっと振ると、香りが生きて良いと思います。


ずいぶんとエスニックで甘い香りなので、和食に取り入れることは簡単ではないですが、お茶との相性がすごくいいと思います。あたたかい緑茶やほうじ茶に少し振るとハーブティーのような華やかな香りになります。チャイにも使われるスパイスでミルクともよく合うので、僕はカップアイスに振りかけて食べたりします。それだけでエスニックなデザートになりますよ。


香りの強いスパイスなので、かけすぎは禁物です。大事に大事に使ってください。



では、また。

25回の閲覧