少しためになるスパイスの話【寄り道2】


少しためになるスパイスの話【寄り道2】

<さらりの話>


ある日、試作で作りすぎたキーマをどうやって食べようかと考えてました。ずっと試作と試食を繰り返していた僕は、重たくなくさらさらいきたいな、出汁をかけて食べちゃおう、というきっかけから、さらりが始まりました。


それまでは、キーマカレーは少し汁気のあるタイプで販売しようと考えていました。鰹の風味を生かしたいわゆる『和出汁キーマ』でした。しかし今ひとつ突き抜ける力を感じず、他にない味とも言えず、苦労していたところでした。


お出汁をかけるので汁気がない方がいいなと思い、カレーを炒めて水分を飛ばしてみました。これが含め煮のようにうま味を閉じ込める効果があったようです。ドライキーマのようになったカレーをご飯に乗せて、出汁をかけて食べてみました。ほんとに何気なく、深く考えずに。妻も食べたいと言うことで、2人で食べました。


すると、ひと口目から2人で「うまっ」と声がでました。うま味の重なり方が無理なく、お出汁の香りが更に食欲をそそり、スパイスの香りも押し上げてくれてるような、なんとも言えない美味しさがありました。さらに、お出汁をかけずにそのまま食べてもすごく美味しかったのです。


探し物を見つけたような、高揚感と安心感に包まれ、先が開けた感じがしました。新しい発見が脳を刺激したのか、そこからさらりのアイデアがどんどん出てきました。あんなに悩んでたのに。そして、ひつまぶしに着想を得た現在のスタイルになりました。


何事もやってみることはほんとに大切だなと実感しています。でも、さらりについてもまだまだ進化していかなければいけません。出汁やスパイスの配合をはじめ、考えて、やってみて、必要なら改善していかなければならないことはたくさんあります。


これからも、さらりをよろしくお願いします。


次回は、とろりのお話を。

では、また。

0回の閲覧

©2019 watocurryshirabe All Rights Reserved.